ダウの犬投資法に該当する銘柄で、ポートフォリオの検証を行ってみました。
ダウの犬投資法というのは、NYダウ30銘柄から配当利回り上位10銘柄に投資する方法です。
今回は、2021年1月6日時点で該当する銘柄で検証してみます。
※過去のデータから検証した結果であり、将来のリターンなど保証するものではありません。ご理解のほど、よろしくお願いいたします。
以下の内容で説明します。
ダウの犬の該当銘柄
該当銘柄は、以下の通りとなっています。
上記の銘柄からポートフォリオを組みます。
ポートフォリオを組む際ですが、DOWの上場が2019年からとなっているため、検証が難しいです。
そのため、DOWの代わりに予想配当利回り11位のAMGNを組み入れます。
ダウの犬投資法の場合、この10銘柄をそれぞれ、同一の金額分購入します。
平均の配当利回りは、約4.10%となるので、中々のリターンになりそうではあります。
検証方法
以下のサイトを用いて検証します。
何回か利用しているサイトですが、様々な方法でポートフォリオの検証が出来るので、とても便利です。
今回は、上記のサイトで使用できるポートフォリオの最適化のうち、以下の3つで検証します。
上記の2つのに加えて、各銘柄を10%づつ保有した場合と比較します。
各項目は、以下の内容で設定しています。
- Portfolio Type(ポートフォリオタイプ):Tickers(ティッカー)
- Time Period(期間):Year-to-Year(年々)
- Start Year(開始年):1985
- End Year(終了年):2021
- Optimization Goal(最適化目標):Mean Variance - Minimize Variance
- Robust Optimization(ロバスト最適化):No(なし)
- Use Historical Returns(過去のリターンを使用):Yes(あり)
- Asset Constraints(資産の制約):No
- Group Constraints(グループの制約):No
- Compared Allocation(比較するアロケーション):Maximum Sharpe Ratio Weights
- Benchmark(運用指標):None(なし)
比較
まずは、各銘柄の組み入れ比率についてです。
1番上がダウの犬投資法、2番目が分散の最小化、3番目がシャープレシオの最大化となっています。
1番目と比べて、2番目と3番目は8、9銘柄で絞られています。
2番目では、CSCOとJPMが除かれており、3番目では、WBAが除かれています。
組み入れ比率は大きな偏りはないです。
次は検証結果です。
各値についてですが、以下の意味となっております。
- Start Balance(初期残高)
- End Balance(最終残高)
- CAGR(年平均成長率)
- Expected Return(期待リターン)
- Stdev(標準偏差(リスク))
- Best Year(最高リターンの年)
- Worst Year(最悪リターンの年)
- Max Drawdown(最大下げ率)
- Sharp Ratio(シャープレシオ)
- Sortino Ratio(ソルティノレシオ)
- Us Mkt Correlation(米国市場との相関)
線グラフの青色がダウの犬投資法、赤色は分散の最小化、黄色はシャープレシオの最大化となっています。
分散の最小化の結果を見ると、ダウの犬投資法より成績が悪いです。
勝ってる点は、最悪リターンの年と最大下げ率くらいとなっています。
シャープレシオの最大化の結果は、真逆の結果となっています。
最終残高が、ダウの犬投資法の倍近い値となっています。
感想
銘柄数の変更と組み入れ比率の変更だけで、これほど変わるとは思いませんでした。
ここまで成績がよくなるとインデックス投資の代用もできそうです。
以上です。また何か思いついたら記事にします。