以下の記事で、ドルコスト平均法の効果を検証しました。
ドルコスト平均法では、リスクを抑えることに効果があることが分かりました。
しかし、もう少しリターンがあったり、リスクを抑えられないか疑問に思い、検証してみました。
即興で思い浮かんだ方法は、以下の2つです。
- 価格が上がったら、購入金額を追加
価格が下がったら、購入金額を減額 - 価格が上がったら、購入金額を減額
価格が下がったら、購入金額を追加
実質1つです。
価格変動によって購入金額を変えれば、パフォーマンスが変わるのではないかと考えました。
これらの方法を、ドルコスト平均法と比較します。
ドルコスト平均法をパターンA、上2つの方法をパターンBとパターンCにします。
ドルコスト平均法の検証と同じく、以下の3つで検証します。
- 上がり続ける場合
- 上下する場合
- 下がり続ける場合
ルールは以下の通りです。
- 開始価格は10円、価格変動は10%
- 1回で10,000円分購入、それを10回
- 価格変動と価格以外は小数点切り捨て
- 前回と比較し、価格変動で±1,000円分購入金額が変動
順に検証していきます。
上がり続ける場合
まずは上がり続けた場合、以下の表のとおりになります。
タップまたはクリックすると拡大します。
パターンBだと、追加購入した分も順調に価値が上がっているため、利益が大きめです。
逆にパターンCは、利益こそ下がっていますが、購入金額を少なめに抑えて、利益を出せています。
上下する場合
価格変動が上下する場合、以下の表のとおりになります。
まずは、最後に価格がプラスになった場合です。
次に、最後に価格がマイナスになった場合です。
どちらの状況でも、パターンB、パターンCともに、ドルコスト平均法と差異がありません。
購入金額の増減に効果がないように見受けられます。
下がり続ける場合
最後に下がり続けた場合です。以下の表のとおりになります。
パターンBが一番、損失が少ないです。購入金額が少ないことが損失の拡大を抑えているように見えます。
パターンCについては、価格が戻らない限り、大きな損失を被ってしまいます。
リスクが大きいですね。
まとめ
もっとも成績が良かったのは、パターンBでした。
今回の検証通り、規則的に価格が変動すればパターンBが優れていますね。
パターンCは逆に、突発的な価格変動でもないかぎり、利益が低いです。
コロナショックなど市場を大きく動かす出来事があれば、逆にパターンCが利益が大きいかもしれません。
私は市場の先読みは出来ないので、パターンCはオススメできません。
以上です。投資方法の参考になれば幸いです。